このページでは、持永 只仁氏、岡本 忠成氏を中心とした、和田の敬愛するかつての電通映画社のアニメーションについて、研究・紹介してゆきたいと思います。和田は、これらのアニメーションに憧れて、電通プロックス(前・電通映画社)に入社しましたが、その 頃には、もうその作品はすっかり過去のものとなり、観たことはおろか、存在すらはっきりと知っている社員はあまりいませんでした。
あんなに素晴らしい作品を製作し、クレジットされている会社なのに、果たしてあの作品たちは、どのよ うな流れ・必然のもとに、誰が作っていたのか、そしてそのなかで電通映画社はどんな役割を果たしていたんだろう?
少なくともこの会社で、かつての作品を目指しながらアニメーションを作りたいと考えている自分にとっ て、これはとても重要なことに思えたのです。
電通プロックスは電通テックという会社となり、いよいよその役割は曖昧なものとなってきました。この ページを読んでくださる方と一緒に、電通テックの行く末を考えられたら、それから何よりも、未だ観たことのない方が、過去のアニメーション作品を、「是非 観たい!」と思ってくださったら、こんなに嬉しいことはないと思います。
1999年7月2日
和田 敏克
(このページは、随時更新してゆきます)
その1 | 電通映画社のなりたち〜終戦まで |
前編(1999年7月10日) | |
その2 | 戦後の動画界と電映 |
その3 | 人形映画製作所と、持永 只仁氏 |
その4 | MOMと、ウィリー・マックビーン |
その4 | 岡本 忠成氏との仕事 |
その5 | 東京中央人形劇場 |
その6 | 電通プロックス〜現在へ |
※このページの図版は、クレジットのない限り、すべて和田による模写です。
画の稚拙さ、不正確さについては、ご容赦ください。
参考文献
「電通映画社・三十年の歩み」(電通映画社)「でんえい」(電通映画社・社内報)
「電通プロックス・50年の歩み」(電通プロックス)
「日本アニメーション映画史」山口且訓・渡辺泰著(有文社刊)
「メリー・ゴー・ギャグ/人形アニメーション合作史1〜5」森卓也筆
(早川書房「ミステリマガジン」1973年1月号〜5月号)
「世界アニメーション映画史」伴野孝司・望月信夫著(ぱるぷ刊)「文芸春秋デラックス・アニメーションの本」(文芸春秋社)
「日本映画発達史T〜X」田中純一郎著(中公文庫)
「文化映画時代 十字屋映画部の人びと」岡本昌 雄著(ユニ通信社刊)
「観たり撮ったり映したり」手塚治虫著(キネマ旬報社刊)